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資産か、毎月の家賃か — そのホームページを全部手入れする仕事

質問をひとつ。あなたのお店のホームページに、いま毎月いくら払っていますか。

即答できる方は、あまり多くありません。数年前に作って、それきり。サーバー会社からの引き落としだけが、静かに続いている——そういう状態は、めずらしくないと思います。

先月、流山で始めた法人向けサービスのことを書きました。その「その一」——お店のWebまわりの手入れ——の中身が、今回の話です。ただ、料金表からは入りません。その前に、確かめておきたいことがあります。

——あなたのWebは、いま資産でしょうか。それとも、毎月の家賃でしょうか。

広告は流れていく。Webは、貯まる

以前、こう書きました。広告は、汲むのをやめると止まる井戸です。出した月だけ効いて、止めた翌月にはゼロに戻る。私たちは動画事業で、運用チャンネルの単月1,000万再生という数字を見てきました。バズの威力も、その儚さも知っています。

一方で、やめても残るものがあります。三つ挙げます。

ひとつ、ホームページ。あなたが寝ているあいだも、検索から来た人に店の説明を続けてくれます。

ふたつ、LP——新メニューやキャンペーン、求人のために作る一枚もの。チラシと違って、刷り直しも撒き直しもいりません。直したいところは、その日のうちに直せます。

みっつ、Googleの店ページと、そこに残る口コミ。地図で探した人が最初に見る場所です。しかもそこに並ぶのは、あなたではなく、お客さんが書いてくれた言葉です。

この三つは、積み上がります。広告費のように、月が変わってもゼロには戻りません。だから私たちは、これを「貯まりもの」と呼んでいます。

ただし、ここに条件があります。手入れされていれば、の話です。

自分たちで試したら、広告の戻りが7倍になった

この考え方は、よそから借りてきたものではありません。自分たちで試して、確かめたことです。

Owliceのホームページは、外に頼まず自分たちで作りました。しばらくすると、そこから問い合わせが届くようになりました。営業をかけたわけでも、広告を出したわけでもありません。置いてあるページが、黙って働いてくれていた——最初の手応えは、それでした。

次に、あるサービスのためのLPを一枚作って、Instagramで広告を回してみました。結果はROAS7倍。かけた広告費の7倍の売上が返ってきた、という意味です。

さきほどの井戸の話と矛盾する、と思われたかもしれません。補足します。私たちは広告を否定していません。否定しているのは、受け皿のない広告です。

広告がやってくれるのは、人を連れてくるところまでです。連れてこられた人が着地する場所——ホームページやLP、Googleの店ページ——が整っていなければ、その人はそのまま帰ります。溶けたと感じる広告費の多くは、たぶんここで溶けています。

私たちの7倍は、広告が上手かったからではありません。先に着地する場所を作っておいたからです。

ここが、今回の事業の出発点になりました。——自分たちでできたことは、他のお店でもできるのではないか。

もちろん、同じ数字をお約束するものではありません。業種も、商材も、単価も違います。ただ、「受け皿を整えてから、人を呼ぶ」という順番だけは、どこでも変わらないはずです。

資産になっていないサイトの、6つのサイン

持っているだけでは、資産になりません。むしろ、放っておくと逆に働きます。いくつか、その場で確かめられるサインを挙げます。スマホを出して、ご自身の店で試してみてください。

  • サイトを開いたとき、アドレスバーに「保護されていない通信」と出る — 来た人が、入る前に引き返します
  • スマホで見ると文字が小さい、横にはみ出す — いま見に来る人の大半は、スマホです
  • 最後に更新したのがいつか、思い出せない — 営業時間やメニューが古いままなら、電話の一本を失っています
  • Googleで店名を検索すると、店ページに「ビジネスオーナーですか?」と表示される — その店ページは、まだあなたのものになっていません
  • 口コミに、返事がついていない — 書いてくれた人にも、これから読む人にも、見られています
  • 毎月の請求の中身を、説明できない — 何にいくら払っているか分からないものは、資産とは呼びにくいはずです

WordPressの明細を、一度見てみてください

ひとつでも当てはまったなら、悪い報せではありません。直せる、というだけの話です。順番に見ていきます。

まず、お金のほうから。WordPressで作られたサイトをお持ちなら、明細を開いてみてください。たいてい、こういう内訳です。レンタルサーバー代。ドメイン代。有料テーマや、プラグインの年間ライセンス。そして保守を頼んでいれば、その委託費。

ここで見落とされがちなことがあります。その支払いの多くは、置き場所の代金です。中身を新しくする作業は、たいてい別料金か、そもそも誰の担当でもありません。

しかもWordPressは、置きっぱなしにすると危ない種類の道具です。本体もプラグインも、更新し続ける前提で作られています。数年触っていないサイトは、鍵の古い勝手口を開けたまま営業しているようなものです。

ここからが本題です。私たちは、WordPressを使いません。サーバーの上でプログラムを動かさない、静的な作りにしています。ページはあらかじめ組み上がったものが配信されるだけ。乗っ取られる隙が、ほとんどありません。表示も速くなります。

つまり、いま明細に並んでいるサーバー代も、テーマやプラグインの年間ライセンスも、保守の委託費も、乗り換えた時点でなくなります。置き場所は私たちがお預かりしますから、別途のご請求もありません。毎月払っていた「置いておくだけ」の費用が、そのまま手入れ代に振り替わる——そういう形です。

ドメイン——あの「〜.jp」の部分についても触れておきます。いまお使いのものは、そのまま引き継げます。新しく取る場合も、費用はいただきません。長く使ったドメインは、それ自体が貯まりものです。捨てずに済むなら、捨てないほうがいい。

Google口コミは、いちばん安い営業です

「いい店なんです」と自分で言うのと、お客さんが「いい店でした」と書いてくれるのとでは、届き方がまるで違います。しかも後者は、無料で、消えずに、検索した人の目の前に並び続けます。

それでも、多くのお店で放置されています。理由ははっきりしていて、お願いの仕方が分からないから。もうひとつは、返事を書く時間がないからです。

私たちは、ここを引き受けます。店ページを整え、写真と情報を正しくし、お客様が「いいよ」を書き残しやすい導線を作り、届いた声に返事をしていきます。

広告を止めれば、客足も止まります。口コミは、止めても残ります。同じお金を使うなら、残るほうに置く。私たちの考え方は、この一行に尽きます。

で、毎月なにをするのか

前置きが長くなりました。実際にやることは、六つです。

  • Googleの店ページを整えて、お客様の「いいよ」が口コミとして残るようお手伝いします
  • ホームページを作る、または作り直すところまで、はじめの10万円に含みます
  • 毎月すこしずつ手直しして、「作って放置」にしません
  • 月に1枚だけ報告書。何人に見つかったか、お客さんに何が褒められたか
  • あなたがすることは、月に1回、店に伺う時間をもらうだけ
  • できること・できないことは、最初にお渡しする紙1枚に全部書きます

報告書は1枚。あなたの手間は、月に1回

分厚いレポートは、読まれません。管理画面のIDをお渡ししても、たぶん開かれません。開かないほうが悪いのではなく、開かなくても店は回るからです。

ですからお届けするのは、月に1枚だけ。何人に見つかったか、という数字と、お客さんに何が褒められたか、という言葉。この二つがあれば、来月どこに手を入れるべきかは決まります。

「ダッシュボードのURLをお送りします」で終わる報告は、報告ではなく、宿題の押し付けだと思っています。

それでも、私たちだけでは書けないものがあります。新しく始めたメニューのこと、常連さんがぽろっと言ってくれた一言、この季節にいちばん出るもの。素材は、いつも現場にしかありません。そのために月に1回だけ、お店に伺います。お願いするのは、それだけです。

値段のこと。何と比べるか

はじめに10万円、月々3万円(税別)。ホームページを作る、あるいは作り直すところまでが、はじめの10万円に入っています。契約期間の縛りはありません。

月々3万円は、先着15店だけの料金です。16店目からは月々4万円になりますが、先に始めた15店はずっと3万円のまま据え置きます。値上げの予告を先に書いておくのは、あとから黙って上げないためです。

比べる相手も挙げておきます。社内でやるなら、Webの分かる人を一人置くことになります。求人を出し、面接をして、教えて、辞められたらまた探す。給料以前に、その一周がしんどい。制作会社に作り直しだけを頼めば、初期にまとまった額がかかり、そのあとの更新はまた別の見積もりになります。

この価格が成り立つ理由も書いておきます。口コミの後押しから毎月の手直し、報告書の作成までを人手だけでやれば、月々3万円では赤字です。値引きをしているのではありません。工程のほとんどをAIで圧縮して、人は判断と仕上げにだけ時間を使っているからです。

Anthemのときと同じで、浮いたコストはそのまま価格に置いています。

「できないこと」も、紙に書いて渡します

契約の前に、できることとできないことを紙1枚にまとめてお渡しします。地味な工程ですが、これがいちばん揉めません。

期待していたことが入っていなかった——このずれは、あとから必ず火種になります。「言った・言わない」をなくす最も安い手は、先に書いて渡しておくことです。

大きな制作と、補助金のこと

何ページもある大きなホームページや、予約の仕組みそのものを作るような仕事は、この月々の中には入りません。別のお仕事として承ります。

そのときに、知っておいて損のない制度があります。国の小規模事業者持続化補助金に、流山市が独自の上乗せをしていることです。組み合わせると、対象になる経費の自己負担がかなり軽くなる場合があります。

ただし、制度の中身は公募の回ごとに変わりますし、対象になるかどうか・いくら出るかは審査で決まります。私たちが約束できるものではありません。仕組みと計算の考え方は、私たちが運営する地域メディア「ながれやま日和」に、数字を並べて書きました。ご相談のときには、制度の資料もお見せします。

まずは、いまのサイトを見せてください

さきほどの6つのサインに、ひとつでも心当たりがあったなら、一度見せてください。どこから手を入れるとよさそうかは、見れば分かります。その場でお伝えします。

この事業でも、私たちが書いてきたことは変わりません。結果は確約しません。「流行らせます」ではなく、「やめても残るものを、こつこつ貯めます」。

あなたは、腕を磨いていてください。伝えるほうは、私たちが引き受けます。

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